暮らしに便利なお部屋、食糧庫として
「パントリー」に注目が集まっていることをご存じですか。
ネットショッピングの普及から誰でも気軽にご自宅に食料のストックができるようになった今
収納スペースの需要が拡大しています。
この記事ではリフォームでも注目の集まっているパントリーについて解説します。
暮らしを支えてくれるパントリーの存在とは
パントリーと聞くとまだあまり馴染みがないかもしれませんが
パントリーとは「食料の保管庫」のことです。
冷蔵庫とは異なるので生もの類は保管ができませんが
その他の素材を賢くストックできる便利なスペースを意味します。
ではなぜパントリーは便利だという認識が広まっているのでしょうか。
私たちの暮らしにはネットショッピングや大型輸入食材スーパーは身近な存在となり
誰でも気軽に業者サイズの食料を買える時代になりました。
飲料水や缶詰類、ペットの食料などかさばって重いものを手軽に保管できるようになったので
保管スペースを求める方が増えているのです。
でも、元々食料品の保管をラックなどに行っていた場合にはパントリーは不要にも感じます。
ではあえてパントリーを増設すると得られる利便性とはどんな点なのでしょうか。
涼しい場所にパントリーを作れる
リフォームでパントリーを増設する場合、日差しが無く涼しい収納スペースを作ることができるので
食料の長期保管を行うことができます。
今までストックしたくても日差しや衛生面を考慮すると難しかった方も
リフォームでパントリーを増やすことで安全にストックができるようになるのです。
家族人数の変化に合わせられる
マンションの購入時や新築住宅の建築時には少なかった家族も
出産や同居開始などを背景に家族人数が増えていくことがあります。
今までは問題なかった食料の備蓄もすぐに尽きてしまい、買い物に負担を感じる方も多いのです。
そんな時にパントリーを増設すると保管スペースが増えるので
日常生活への負担を減らすことができます。
防災向けの備蓄ができる
地震大国の日本では、頻繁に震度5以上の地震が発生しています。
東日本大震災では広域に甚大な被害があったほか、物流にもダメージがありました。
また、南海トラフへでも地震発生の可能性も上昇しており、防災意識を高めていくことが大切です。
ご家庭内に備蓄のスペースがあると
カップ麺やレトルト食品など万が一のために必要な食糧も安全に保管することができます。
このようにラックなどの家具類に食料品を保管するのではなく
あえてパントリーを増設するメリットもあります。
また、忙しくて買い物の頻度を減らしたい方は
単純に食料を保管できる場所を増やすと便利です。
大がかりなパントリーの増設は難しい場合の対処法
大がかりなパントリーの増設は難しい…とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
マンションなどの限られたスペースでの暮らしは
リフォームをしても部屋の新設などは難しいのが実情です。
しかし、諦める必要はありません。
キッチン周辺にパントリー風の収納スペースを増設することは可能です。
例として、使い勝手の良い棚を増設することです。
ラックなど移動性の高い家具に保管することも可能ですが
壁付けの棚を増設する床に置くラック類を減らすことができるので生活動線を狭くしません。
また、壁付けの棚の場合は子どもがいたずらをしてしまったり、ペットが破る心配も減らせます。
調味料類などの賞味期限を確認しながらストックもできるので
部屋の増設が難しい場合には棚の増設をご検討されてみてはいかがでしょうか。
棚を増設する場合のポイントとは
パントリー風の棚をリフォームで増やす場合には
ドアの出入り口をふさがないか、今までの家事を遮る場所に設置していないかなど
生活動線を意識しながら増設をするようにしましょう。
また、高すぎる場所に棚を増設すると取る際に危険が生じたり
地震の際に大量のストックが頭上から落下してくるリスクがあります
増設の際には手が無理なく届く範囲に設置をすることがおすすめです。
害虫対策も大切
暗室のようなパントリーではなく棚として設置をする場合には
ゴキブリやネズミなどの害虫対策を行うことも大切です。
食材をむき出しの状態で保管するとどうしても害虫リスクは高まります。
保管方法は瓶詰にする、棚にはドアを付けるなども対策方法としておすすめです。
意外な場所にパントリーの設置もおすすめ
食料品の保管と聞くとキッチン周辺に設置をするイメージがありますが
実は意外な場所に設置をすることも利便性が高いのです。
その場所は「玄関周辺」です。
特にネットショッピングで玄関に届けてもらえる食料品を
そのまま玄関周辺に保管できると室内の奥にまで運び込む必要がなく大変便利です。
靴を収納するような感覚でウォークイーンスペースを作ると
重いペットボトルや油などをそのまま保管することができます。
また、玄関周辺は直射日光が注ぎ込みにくい設計になっているご自宅やマンションが多いので
意外とパントリースペースの穴場なのです。
生ごみやキッチンの周辺の置かないだけで害虫対策にもつながります。
スペースに余裕がないご自宅でもこのアイディアならいかがでしょうか。
可動性のあるパントリーもおすすめ
棚やクローゼット式のパントリーをリフォームで増設する場合には
「可動性」を意識することもおすすめです。棚を動かせたり
手前に引き寄せることのできるタイプの棚にすることで、面倒な収納もテキパキと進みます。
コーナーを生かす場合には丸みのある棚を施工することでデッドスペースを生み出しません。
また、可動性を設けておくことでスッキリとした収納もしやすいので
様々なパントリーのアイディアやデザインを参考に施工をご検討してみてください。
できる限り湿気の無いパントリーを作ろう
高温多湿な傾向のある日本の夏は、食料品の保管が難しい可能性もあります。
パントリーをご自宅内に作る場合には、できる限り湿気の無い場所を目指すことがおすすめです。
湿気が気になる場合には換気扇を設置するなどの工夫を行いましょう。
カビの発生や湿気による建材の劣化を防ぐ効果があります。
まとめ
この記事では今話題が急上昇中の
パントリーをリフォームで作る方法について詳しく紹介しました。
おうちでのんびりと過ごす時間も増えている今
ご自宅のゆとりのあるスペースをパントリー化してみてはいかがでしょうか。