一戸建てにお住いの方の中には、ライフスタイルの変化でいらなくなった部屋(子供部屋など)を
うまく活用したいという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、リフォームで部屋をつなげるためのリフォームについて、
どのような方法があるのか、また、施工にかかる費用相場を紹介します。
加えて、知っておきたいリフォームの工事期間や部屋をつなげるリフォームの難しい家についても触れていきます。
この記事を読めばきっとリフォームやリノベーションで部屋をつなげる方法がわかるのではないでしょうか。
・部屋をつなげるリフォームの方法は?
部屋をつなげるリフォームといっても、その方法はいくつかあります。
主な事例として次の3つが挙げられます。
1・リビングと隣の部屋をつなげる
2・洋室を1つにつなげる
3・収納スペースと部屋をつなげる
これらの間取りの変更について解説していきましょう。
まず、リビングの隣に使っていない部屋がある場合、この2つをつなげる方法があります。
このリフォームを、行うことで開放感のある大きな部屋を作れるのがメリットで、
よく行われるパターンとして挙げられます。実際、一昔前の住宅は、リビングの横に和室を配しているケースが多くあります。
部屋をつなげるリフォームは、これらを一体化してリビングを広げるケースも少なくありません。
また、ダイニング(またはダイニングキッチン)とリビングが分かれているケースでも、
これを一体化して自宅で食事を取りやすいリフォームにする方法もあります。
これらは、自宅で過ごす時間を増やせるのが特徴のリフォームといえるでしょう。
部屋をつなげるリフォームは、洋室同士を1つにつなげるリフォームもあります。
例えば、寝室と書斎、子ども部屋と寝室など隣同士の部屋を1つにつなげるリフォームです。
このリフォームは、子どもが独立して使われなくなった子ども部屋を利用して、趣味の部屋にすることもできます。
また、子どもが自分の家族を連れて来た時も、家族全員で宿泊するのにも適した部屋にできます。
さらに介護が必要になった場合も介護しやすい環境に変わってくれるでしょう。
いずれにしても生活スタイルが大幅に変化させられる、魅力的なリフォームです。
収納スペースをまとめてしまうケースもあります。
家族構成の変化は、物の数も減ることを意味します。
小部屋のようなウォークインクローゼットなども不要になるケースが少なくありません。
こういったスペースを部屋に組み込んでしまうリフォームも方法の1つです。
例えば、ウォークインクローゼットと部屋をつなげることで、
収納スペースを部屋の一角に設けた書斎にするケースもあります。
もちろん、ここで紹介した部屋をつなげるリフォーム以外にも様々な方法があります。
実際には、和室と洋室をリフォームなども可能です。
とりあえず、リフォーム会社に相談してみるのも良いかもしれません。
・知っておきたいリフォームで部屋をつなげる費用相場
部屋をつなげるリフォームの費用相場は約20万~約80万円が相場です。
費用に幅があるのは、その工事内容の違いによるもので、補修する範囲によって上下します。
基本的に仕切り壁の撤去はどんな工事でも行われるので、
そのあとの仕上げ内容によって違うと、理解するのが良いでしょう。
床や壁、天井の部分補修の範囲であれば、約30万円程度です。
これは最低限のリフォームであり、もともとの部屋の感じを残したまま、部屋をつなげるだけのリフォームになります。
一方、部屋の雰囲気を統一するために、仕上げ材を全体的に張り替える工事は、
約80万円程度になる場合も少なくありません。この場合は、違和感なく仕上げるために壁紙の全撤去や下地の変更、
仕上げ材を用いる追加のリフォームも必要になります。
また、これらは費用相場の一例であり、つなげた部屋の面積や下地・仕上げ材の状態、
新しく選ぶ内装材のグレードによって上下します。
そのため、事前にリフォーム会社で現場の調査を依頼し、請求金額の見積もりしてもらうのがおすすめです。
・目安も重要!部屋をつなげるリフォームの工事期間
部屋をつなげる工事期間は約3~7日程度が参考となる目安になります。
こちらも費用同様に工事の内容によって、その日数が変化するので、違いを知っておきましょう。
まず、間仕切り壁の撤去に加えて床や壁・天井を部分補修する小規模な、
比較的簡単なリフォームであれば約3~4日程度が目安です。こちらは、そこまで時間のかかる工事はありません。
一方、床や壁・天井の仕上げ材やクロスを全面張り替えにするなら約5~7日程度が目安です。
そして、この場合は工事範囲が広いことから工事期間も長めです。
また、これらの工事だけでなく、追加で劣化した部分の補修などが加わると
業者によっては7日以上かかるので注意しましょう。
ちなみに、この工事期間をもっとも左右するのは床の補修です。隣接する部屋同士がどちらも洋室で、
床がフローリングやタイルなど同素材であれば部分補修で済み、工事期間も短い傾向がありす。
一方、片側が洋室で、隣が和室なら、フローリングと畳という下地や仕上げ材の厚みが違う仕上がりです。
そのため、仕上げ材をいったんはがして下地を調整し、再度仕上げるという大きな工事になります。
加えて窓なども雰囲気が違うので、それらのリフォームも必要になるかもしれません。
あまりに工事期間が長いと、防音が十分できないことからも、生活に支障が出ます。
そのため、こういった点に注意して工事を依頼するようにしましょう。
また、細かいことを言えば、工事場所が水回りに近い場所だと、
期間中浴室やトイレなどを使いにくくなることもあるので注意です。
・部屋をつなげるリフォームが難しい家もある
部屋をつなげるリフォームが難しい家もあります。それは、木造一戸建てです。
木造の一戸建ては様々な工法があり、「木造軸組工法」だと間取りが変えやすく、
「2×4工法」だと強度が落ちる可能性があるため困難です。ただ、こういったリフォームが難しい家でも、
場合によっては筋交いを残したり、柱をそのままにしたりすることで、部屋をつなげられます。
それでも2×4工法は、木造軸組工法とは違い、壁が住宅を支えているため、事実上、不可能なケースもあります。
こういった家もあるので、依頼や検討する前に自宅がどういった家なのか知っておくことも重要です。
また、マンションも管理会社や大家さんの同意などがないと安易にこういったリフォームができないので注意しましょう。
まとめ
部屋をつなげるリフォームは、1週間程度、約70万円未満の費用で工事が行えます。
また、リフォームは、ライフスタイルや暮らしの変化に合わせて、
間取りや生活スペースも変更することで、さらに心地よい住すまいが実現します。
今回の記事を参考に、部屋をつなげるリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。